BOOK 61号高尾山書籍2冊

BOOK紹介

『ぼくは高尾山の森林保護員』 『高尾山の昆虫』

紹介者:石川美紀子

僕は高尾山の森林保護員.jpg今年は10月19日(土)に「車いすの人と高尾山に登ろう」が予定されています。天候の為2年間のブランクを経ての昨年は、車椅子の人5名、介助歩行の人2名、大勢のボランティアさんと一緒に総勢98名で登りました。
 ご紹介するのは、『ぼくは高尾山の森林保護員』『高尾山昆虫記』(宮入芳雄・著、こぶし書房、2014年・2019年)です。著者の宮入さんは私たち家族が多摩市に住んでいた時、お隣さんでした。小さいながら集会所があり、住人たちで飲み会をやりました。色々な仕事をしている方たちの気さくな集まりでした。公団賃貸ですが、内装を好きにデザイン、施行したという居住者は、ある意味冒険家だったのでしょう。「シルクロードを旅しましょうよ!」という話が何度か出ていましたね。若いバレリーナご夫婦もいました。宮入さんは写真家で、多摩の自然を守るボランティアをしていました。奥様の宮入容子さんは当時からゴミ問題に取り組んで、『けせらん・ぱさら高尾山昆虫記.jpgん』という冊子の編集をしていました。今回、この2冊の本を知ることになったのは、永山の公民館でその冊子を手に取ったことからです。

宮入さんは2006年から林野庁の「森林保護員」として週2日、高尾山の森林部の安全管理をしているのだそうです。登山道の安全管理を担当するのは「都レンジャー」だそうです。この2冊の本で紹介される高尾山の四季の自然は林道が多いのですが、私たちが歩く1号路のことも多々紹介されています。私たちが踏み込めない領域を含めて豊かな高尾山域について知ることで、この宝物の自然を大事にしながら楽しみたいなあという気持ちが強くなります。手元において、「今の時期、高尾山はどんなだろう」と、何度も開いて写真を見て、読み続けたい本ですよ。


『ぼくは高尾山の森林保護員』 著者:宮入義雄 こぶし書房 定価:1,800円+税

『高尾山の昆虫』 著者:宮入義雄 こぶし書房 定価:1,800円+税

BOOK紹介

「学級経営 紙一重の裏技~たったこれだけでこんなに変わる!

Book.jpg 冒険学校アドバイザーの山田恭士さんが本を出版されました。性教育で有名な先生で冒険学校でも何度か講演していただいてますが、今回はなんと「学級経営」です。プリント作成やチェックの仕方から、集団行動の指示や掃除分担、さまざまなトラブルの対処法まで、多岐にわたる小技・スゴ技の数々…。
 目次には「プリントには○をつけない」「正解を言わせない指名」「体育座りは一番前の子から」「議長(司会)はしゃべらなくていい」など一瞬「?」と思わせる言葉が並びます。しかしどれも長年の実践に裏うちされたプロフェショナルの技です。
 最近の教員は多忙を極めています。授業準備に追われ、デスクワークに追われ、神経をすり減らしている先生方にぜひ読んでいただきたい。また私たちNPO法人の運営などにもヒントがもらえそうです。多くの方に手に取ってもらいたい一冊です。

著者:山田 恭士(Yamada Yasushi)
    価格:1,100円(+税)発行:文芸社

(紹介者:宮下純一)