POEM 会報45号



あの頃


5月末に歳を重ねた 昭和のど真ん中で生まれ育った
路地裏にあったそこそこの木造家屋の一軒家黒電話.jpg
掘りごたつは友達と電話をするときの秘密基地
2段の和式トイレ 私が5歳で母が妊娠
母が抱えきれなくなり 私専用のトイレができた

洗濯好きな母が洗濯物を干す時 必ず2階に連れて行ってくれた
何不自由ない愛されて幸せな時にちょっと物足りなさを感じた
母が洗濯物を干している間に 大冒険
木で滑る急な階段をこっそり降りた 失敗は禁物子供心に切迫感
血相を変えて私の名を連呼してくれた母に 真相は今も言えない

2つ違いの妹が学校に上がり 3畳の板の間に机が2つ並んだ
青っぽい土壁に「つまんないね」と私 妹と2人即実行に
マジック・クレヨン・シールに折り紙 瞬く間に満艦飾
母にとっても叱られたが 自分たちで作った部屋に満足だった
その時妹が私の机に描いた「きんちゃん」の似顔絵は今も健在

廊下に取り付けられた平行棒 毎日訪れる理学療法士さん
あの頃の私にはとても当たり前だった(恥)
恩返しはできない・し切れないけど
感謝だけ忘れないでいよう