アウトドアの楽しみ方会報35号

山の棒ラーメンって知っていますか

吹く風もすっかり冷たくなり、山も紅葉の喧騒から静寂に包まれる冬の様相へと様変わり。寒いとなかなか山へ行くのも億劫になりがちですが冬には冬の楽しみがあります。近郊の低山も葉がすっかり落ち、その分展望が良くなりますし、一人静かに尾根を歩くと言うのも悪くありません。カサカサと落ち葉を踏む音だけが聞こえる、こんな一時は街中では得られない時間ではないでしょうか。さて、今回はそんな冬の山歩きで楽しめる食品をご紹介しましょう。


山の棒ラーメン1.png誰しも寒くなれば暖かいものを口にしたくなります。そこで今回ご紹介するのはその名もズバリ「山の棒ラーメン」であります。棒ラーメンを製造しているマルタイ食品は関東ではあまりなじみがないかもしれませんが九州ではメジャーなメーカーだとか。そのマルタイ食品がついに作ったのが山の棒ラーメンであります。私が登山を始めた頃から山では棒ラーメンと言うのが定番メニューでありました。しかしその評判はと言えば今一つ芳しくありません。職場で聞いても棒ラーメンは良く山に持っていくもののどちらかと言うと不味い・・・。そんな不名誉な評価を覆すべくマルタイがついに決起したのか。マルタイの名にかけて新たに作ったのが山の棒ラーメンなのか・・・。まぁ、どうやらそんな背景から作ったのではなく実はマルタイのお偉いさんで山好きな人がいて、その人が勢いで作ってしまったのだとか・・・。いやいや、すごいなマルタイ。今の日本でそ山の棒ラーメン2.pngんな冗談みたいなことがあるのか・・・。大丈夫かマルタイ、と思わず心配してしまいますが、そんなことは置いといて肝心なのはそのお味でありまして・・・。そこで食べてみました、実際に。
山の棒ラーメン、一パッケージが一食分です。袋を開けると真っ直ぐな麺(当り前か・・・)と粉末スープが入っています。何事も基本が大切ということで裏面に記載されている通りに作ってみることに。
山の棒ラーメン3.png500ccの水を沸騰させその中に麺をパラパラと入れます。何だかラーメンと言うよりもパスタか素麺の様な雰囲気でありますが麺が棒状なのでこれを作る際はタテ型のコッヘルの方が良いかもしれません。
茹でる時間は3分間。いつもインスタントラーメンを作る時は柔らかめの麺が好きなので長めに茹でますがこの時はきっちり3分間で火を止めました。粉末スープを入れると何とも言えない美味しそうな香りが鼻をくすぐります。いやぁ、もう我慢できない、いただきまぁ~す。
山の棒ラーメン4.pngさて、そのお味は・・・。う~ん、美味しい。いやいや本当に美味しいです。麺もシャキシャキと歯ごたえがあり、スープは良く出汁がきいています。おっ、良く見るとしじみまで入っています。これがインスタントとは思えない美味しさであります。いやぁ驚きです。さすがマルタイ、すごいぞマルタイ。エッ、ちょっと褒めすぎだって・・・。いくらなんでも棒ラーメンがそんなに美味しいはずがないだろうって・・・。いえいえそんなことはありません。本当に美味しいのです。嘘だと思ったら食べてみてくださいっ(このセリフ、どこかのコマーシャルで聞いたような・・・)。

 山で棒ラーメンを作る時、十分な水がない状態で作るのが美味しくない原因かもしれません。まぁ、山では常に水が豊富にあるとは限らないので仕方ないのですが。でもキチンと作ればちゃんと美味しく作れます。
山の棒ラーメン5.pngさて、今回ご紹介した山の棒ラーメンですが、そのパッケージを良く見るとドラゴン(なぜドラゴンなのか良く分かりませんが)の頭にはなんとヘッドランプが・・・。しかも背中にはザックを背負って、手にはピッケル、足には登山靴を、おまけにアイゼンまで・・・。なんとも遊び心あふれたラーメンであります。いやいやおみそれしました。脱帽であります。


 不思議なもので、山で食べるラーメンはいつもより美味しく感じます。汗をかいた後だからかもしれません。また山と言う空間がそうさせるのかも知れません。いずれにしてもラーメンを楽しむために山に登ると言うのも悪くありません。色々な楽しみ方があって良いのです、山は。そんな時この山の棒ラーメンがあればもう何も言うことはないでしょう。だってとても美味しいのですから。

マルタイ食品/山の棒ラーメン
カレー味、醤油味の2種類
¥126-