アウトドアの楽しみ方会報54号

第34回   アウトドアあれこれ

 ご無沙汰しております。みなさまいかがお過ごしですか。
 この原稿を書いているのは11月も間もなく終わろうという頃でありまして、もうすぐ師走。本当に1年が過ぎるのは早いものです。この一年間を振り返ってみると何をしたわけではなく相変わらずダラダラと過ごしてしまったと反省しきりでありますがただ残念なことは今年も高尾山の車いす登山が中止になったことでありまして、まさか2年続けて雨で中止になるとは、、、。これも異常気象のせいなのか、はたまた日頃の行い、、、? まっ、とにかく来年こそはスカッとした青空のもと高尾山に登りたいものです。とは言え天気は神頼みみたいなもの。ですからみなさん、初もうでの際にはそこのところ神さんによぉ~く頼んでおいてくださいませ。よろしくお願いします。

 いやはやそろそろ本題に、、、。
 私たちの住む多摩地区の川と言えば多摩川ですが、その多摩川沿いには多摩川サイクリングロード(通称タマサイとも呼ばれていますが)が整備されています。この多摩川サイクリングロードを数年前から始めた自転車でもってえっちらおっちら走ることが最近多いのですが、走っていると意外と多摩川の左岸には湧水が多いのではと思いはじめ、その一つを訪ねてみました。その前に川の右岸左岸ですが、これは川の上流から下流を見た時、右を右岸、左を左岸と呼びます。ですから多摩川の東京側は左岸、神奈川側が右岸となります。さて、その左岸の湧水地ですが例えば小金井市で言えば滄浪泉園や貫井神社であり国分寺市で言えばお鷹の道もその代表例と言えるでしょう。そして国立市にあるのが今回ご紹介するママ下湧水公園であります。
写真1.jpg ママ下湧水公園。国立市にお住まいの方はご存知かと思いますが、住宅地の一角にその公園はあります。最寄駅は南武線の矢川駅。公園の南側には中央高速が走りその先はもうすぐ多摩川です。地番で言うと国立市谷保2963。北側は住宅と畑が混在し公園のすぐ隣は介護施設のくにたち苑があります。写真はくにたち苑側から撮ったもので林のように見える部分が崖になっています。この崖は青柳段丘と呼ばれるものでその昔多摩川の流れによって作られたものです。この崖をこの辺りでは「ママ」と呼びます。そのためママ下なのです。このママ下湧水は渇水期でも枯れたことがなく、戦前はここでわさびも栽培されていたほどきれいな湧水です。
写真2.jpg文字通りこんこんと水が湧き出ています。写真ではちょっとわかりにくいのですが石垣の下から湧いています。
 そしてこの湧き出た水は崖に沿って西から東へと流れていくのですが、その流れの中を見ると、、、。
写真3.jpg 何やら水草が揺れています。これ、「ナガエミクリ」と言う貴重な水草であります。絶滅危惧種であり東京都の絶滅Bランクにも指定されています。このナガエミクリはきれいな湧水でしか生息できない貴重な植物です。この水草は魚の住処にもなっているようでそっと近づくと小さな魚が泳いでいるのが見えます。本当にすばしっこくて写真にとれえることはできなかったのですが、、、。
写真4.jpg以前、夏の終わりに訪ねた時にはトンボが飛んでいました。写真のトンボはハグロトンボ。白黒写真だとわかりづらいのですがその名の通り真っ黒の羽を持つちょっとかっこいいトンボです。最もこのトンボ君がたまたまイケメントンボだったのかもしれませんが、、、。

 公園の東側には甲州街道が通っています。道は湧水を跨ぐ形で通っていてここをくぐると田んぼが拡がっています。稲刈りも終わったところで晩秋の趣と言ったところでしょうか。
東京にもまだこのようなところがあったのかと驚きと同時になんだかほっとします。清流とそこに広がる多様な生物が住む空間。いつまでも残したいものです。ちなみにこの公園、行政と市民が話し合い整備されたもので、市民の方々のよって定期的に維持されています。

写真5.jpg

 良く晴れた休日、多摩川のほとりを散策する機会があればぜひ寄ってみてください。かつてどこにでもあっただろう風景がここには広がっています。ちょっと懐かしいような、ちょっとほっとするようなそんな公園がこのママ下湧水公園です。

 水のある風景というものはいいものです。最近忙しくてちょっとお疲れだなぁと言う時、水辺でのんびりなんてどうでしょう。だんだんといろんなものが見えてきます。そして日々の喧騒が何だかどうでもよく思えてきて、、、。そうすると人間ってよくできたもので「あぁ明日も頑張ろう」と言う気持ちが湧いてくるから不思議なものです。本当、都合がいいと言いますか何と言いますか、、、。まっ、こんなこと思うのは私だけかもしれませんが、、、。でも大切にしたいものです。

選挙が終わってまたぞろ憲法を変えようと言う話がよく聞かれます。より良いものにするなら賛成です。しかし、最近の政治家の皆さんの顔はどこを向いているのでしょうか。どうも未来と言うよりも戦前の日本のような気がしてなりません。かつて戦争があったことなど忘れているのでしょうか。あの戦争の反省から、二度と戦争など起こさないためできたはずなんですけどね、今の憲法は。本当、もう一度学校で歴史の勉強をして来いと言いたいくらいです。まっ、でも憲法に関しては最後に決めるのは私たちですから。騙されないように、甘い言葉に欺かれないようにしなければなりません。どちらを見据えて判断するのか。未来なのか、過去なのか。私たちの行く末のことですからおろそかにはできません。いやはや大変です。う~ん、困った、、、。こんな時は多摩川の流れを見ながらゆっくり考えましょうかね。きっといい知恵が湧いてくるはず、、、だと良いのでが、、、。