なめとこ山 会報49号



第46回

 運動会、今昔

皆さんこんにちは。先日、総会だったような気もしますが、早くも6月です。暑い夏を予感させる日もあったりしますが、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、今回の「なめとこ山通信」は、先日行われた娘の運動会の話を中心に、思いついたことを徒然に書き綴ってみようと思います。毎度のことながら、つまらない独り言にお付き合いください。

 最近、秋よりも春の運動会の方が、多いような気がしませんか。おそらくは、学校側の都合というのが、一番の理由だと私は考えます。クラスが替わったばかりでも、少ない練習でサクッとできるというのが、今どきの運動会なのかもしれません。娘の小学校でも、先日の5月28日(土)に、運動会がありました。娘は小学3年生です。1年生、2年生の時は、残念ながら仕事の都合で土曜日の運動会を見に行くことが、私はできませんでした。なので今年は、初めて娘の運動会を見に行けると思い、おそらく娘と同じように、土曜日が晴れますようにと、待ちに待った運動会となったのでした。
 そして当日です。天気は薄曇りで、暑過ぎず、日の差す時間もあったり運動会1.jpgして、まさに運動会日和となりました。ところで、やはりこの時期、インターネット上を騒がせた昨今の運動会事情というのを、ご存知ですか。「小学校の運動会が、フェス化」というこちらの投稿写真に、多くの人が意見を寄せたようです。たしかに、運動会とは言えないような、不思議な光景ですね。お弁当を食べるための場所取りのようなのですが、家族で孤食、という感じです。ただこれは、熱中症対策という理由付けもあるようで、そのためにテントを許可する学校も、実際にいくつかあるということなのです。お弁当の場所取りに関しては、我が冒険学校の宮下代表からも、この間、次のようなメールをいただきました。うちの娘と同じ日に、やはりお孫さんの運動会だったそうです。「今日は孫の通う小学校の運動会でした。婿さんは朝5時半に校門前に並んだそうですが(場所取りで)、すでにその時点で30人が列をつくっていたそうです。」・・・・運動会の場所取り、恐るべし、ですね。うちの娘の小学校の場合はどうだったかと言いますと、私は娘に「入場行進があるから、この時間に来てね」と言われた時間にだいたい到着して、やはり既に、シートを広げるのが可能な場所には、場所取りのシートが敷き詰められていたという状態でした。校庭を見渡せるベストポジションはなかなかみつかりませんでしたが、なんとか立っていられるだけのスペースを児童席のすぐ後ろに確保し、何があってももう動かないぞ、という気合いで、ビデオカメラを私は構運動会2.jpg さて、娘の小学校では、開会式の後に、応援団によるエールの交換・応援合戦があります。小学生にも、応援団長がいるんですね。実は私も、都立高校時代に応援団長をしたことがありました。「一拍子!」とか、「三三七拍子!」とか言って応援するスタイルを見て、あぁ自分もあんなことをしていたっけと思い、とても懐かしくなりました。小学生の団長さんは、袴をはいて登場するシーンもありました。小学生の応援合戦、とても楽しく見学させてもらいました。
 いくつかのプログラムが終わると、娘の本日一番の張り切りどころがやって来ました。2,3年生の選抜リレーのアンカーに、娘は選ばれていたのでした。父さんとしても、ビデオ撮影の張り切りどころです。運動会は赤・白の2組に分かれて戦われますが、リレーの時はさらに黄・赤・青・白の4チームに分かれての戦いとなります。娘は黄色チームのアンカーでした。しかし、ヨーイドンで始まった瞬間から、黄色チームの情勢は思わしくありません。常に3位という感じで、広くはない校庭の、半周では、誰もが力を発揮することもできず、アンカーの娘はやはり、3位でのゴールとなりました。お昼になって、一緒にお弁当を食べる時に、こちらが残念だったねと言う前に、娘は「悔しかったの」とポロポロと涙を流して泣きました。そうそう、1年生の徒競走の時も2位になって、悔しくて泣いた娘でした。大丈夫、そういう気持ちを大切にしていようねと、バカ親ながらに思運動会3.jpg さてさて、運動会の見所は、午後の部にやって来ました。5,6年生による、表現です。これは、以前はピラミッドを組むような組み体操だったようですが、ピラミッドは危険じゃないのか、という時代の声に押されて、今年から簡単な組み体操と、ダンス・表現運動とが合わさった演目になったようです。どんなものになるか、興味津々で見ていましたが、子ども達の一生懸命な姿に、感動してしまいました。音楽が流れていく中で、なんとか倒立を成功させようとする子がいたり、低くなったとは言え、小さなピラミッドを完成させたり、見事だったのは腕を組んで並んだ生徒達が波のような表現をするダンスで、短い時間だったろうに良く仕上げたなと、大変感心しました。
 ところで、運動会の定番種目というと、皆さんは何を思い浮かべますか。徒競走、玉入れ、綱引き、は定番でしょうか。私の時代から変わらずありますね。綱引きは昔、オリンピック種目だったってことをご存知ですか。パン食い競争も定番、という意見がありますが、しかし学校ではなかなかパン食い競争ってしないのではないでしょうか。自治会の運
動会だとやったりしますね。そしてもちろん、冒険学校の運動会でも定番です。娘の小学校では、騎馬戦がありました。逃げたり、睨み合ったりの、なんだか動きの少ない騎馬戦でしたが、その駆け引きが見ていて現代っ子だなぁと感じられて面白かったです。昨年私が勤めていた高校でも、男子の騎馬戦がありました。高校生は、普段とっくみあいの喧嘩などなかなかしませんから、さあどうぞと言われると、上手くできなかったり、逆に力加減がわからずに怪我をさせてしまったりの場合もあって、騎馬戦の時は大勢の男子教員が監視に出て、なんだか大変でした。高校の体育祭の種目には、「台風の目」というのもありました。横にした棒を四人くらいで横一列で持って、コーンをくるりと回って走り抜けるというような競技です。この間テレビを見ていたら、秋篠宮家のお子様も運動会で台風の目にご出場というニュースをしていました。小学生から高校生まで、定番種目になりつつあるこの「台風の目」ですが、私の時代にはありませんでしたね。
 娘の小学校の運動会、最後の種目は「地球運び」という大玉転がしでした。(後半は、大玉を浮かせての大玉送り。)大玉転がしも定番ですね。この得点で勝負が決するのは、どこの運動会でも同じような気がします。考えると不思議ですね。大玉送りの得点は、何点入っているのか監査が必要ではありませんか?

 仲間が集まって、身体を動かして、声を出して、楽しんだり悔しがったりするのって、いいものですね。思えば、冒険学校も、運動会をなくしちゃダメだ、無いなら僕らが企画しちゃえ、ということでバリアフリー運動会を始めたと思います。いつの時代になっても、子ども達が運動会で泣いて、笑って、そしてまた運動会を楽しみに思い続けていられますように。運動会よ、永遠なれ。